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りんごのお話

りんごがおいしい季節になりました。
もう随分昔のことになりますが、喫茶伝道をしていた頃、学生たちと定期的に、大阪から山梨県の清里へ行き清泉寮に宿泊しながら信州を旅していました。この清泉寮はアメリカの聖公会の宣教師ポールラッシュ博士によって農業開拓された施設で、アンデレクロスという斜め十字架がシンボルになっています。八ヶ岳を一望するこの地は、随分前からリゾート地としても脚光を浴び、観光客で賑わっています。ここで育てられた牛の牛乳からつくったソフトクリームは特に人気があります。
この清泉寮の入り口には、ある聖書の御ことばが掲げられています。詩篇121篇の1−2節です。
「 われ山に向かいて目をあげる。わが助けは、どこから来るのか。わが助けは、天地を造られた主から来る。」(文語訳)
山を見上げて、清泉寮へ上って行く入寮門からは、本当に神の創造された大自然の中で、神の臨在を感じさせてくれる所です。皆さんも是非訪問してみてください。団体でも泊まれるキャビンがあり、近くには温泉も沢山あります。お風呂につかりながら、りんごをかじってみるのもいきなものですよ。
さて、りんごのお話しですが、あるとき諏訪湖の近くで、すばらしく美味しそうなりんごを持って歩いている旅館の女将さんに会いました。女将さんに、「そのりんごをどこで買ったのですか」と聞くと、茅野市にあるりんご農家を紹介してくださいました。直接、農家からりんごをいただいているということでした。その年から毎年、茅野市にある茅野さんのりんご園を訪問し、皆で沢山のりんごを箱ごとお土産に持ち帰ったものでした。
古代ローマの時代には、「宴会は卵から始まってりんごに終わる」と言われたと伝えられています。アジア西部からヨーロッパ南西部にかけてが原産地といわれるりんごは、様々な品種改良が加えられ、アメリカへわたり世界に広まってきました。日本には中国を経由して明治以降本格的に伝えられました。
沢山の品種のあるりんごの中には通称「蜜入りりんご」といわれるものがあります。「蜜入りりんご」とは、りんごを二つに割ったとき、中心の種を囲むように見える琥珀色の部分のことを通称「蜜」と呼んでおり、見た感じが蜂蜜のように見えるので、これを持っているりんごのことを呼んでいます。この琥珀色の「蜜」はソルビトールといい、でんぷん質から糖分に代わる途中の生成物です。これは収穫時期の遅いふじ等の晩生りんごに多く見られ、これ自体が甘いわけではないのですが、蜜が入っているりんごは全体として糖度が高いので、結果としては「蜜入りりんご」は甘いと言って喜ばれるようです。冷涼感を感じさせるキャンディには、このソルビトールが使われているそうです。
アメリカでもふじを良く見かけます。やはり、おいしい品種のひとつです。蜜入りりんごのことが思い出されて、ふじを買って食べることが多いのですが、木で熟成された遅い収穫のりんごには蜜が入っていることがここでもあります。日本のようにひとつひとつ手をかけていないので、小玉なものが多いのですが、何よりも安いので感謝です。
ところで、りんごはとても健康に良い果物であることをご存知ですか。
糖尿病の予防やダイエットにも効き目があります。これは、りんごに含まれる多量のカリウムの恩恵で、体内の余分な塩分を排泄し血圧を下げる効果があります。この効果は特に女性に目立つようで、血糖値を維持し満腹感を持続させまるようです。我が家も、以前、娘がりんごダイエットに挑戦していましたが長続きはしませんでした。こんなことを言うと、お父さんでしょうと言われそうですが・・・・。他にも、りんごは果物としては、ビタミンCが少なく、その他のビタミンも多くありません。その代わりカリウム同様ペクチンも多量に含んでいます。
ペクチンは腸内を酸性に保ち、ビフィズス菌などの働きを助けます。 またペクチンは消化されず、腸内の掃除もしてくれます。 また、りんごから作ったりんご酒には、筋肉痛や神経痛のいたみを和らげてくれる効き目があるそうです。
「毎日一個のりんごは医者要らず」とは本当のことです。
皆さん、この秋、りんごを沢山食べましょうね。りんご農家の宣伝ではありませんよ。健康を管理することも、神様が私たちに委ねられている私たちの責任なのです。主にあって、皆さんの健康と祝福をお祈りします。
アンデレクロス:十二人の弟子の一人に、アンデレという人がいます。彼はベツサイダという所で漁師をしていましたが、イエス様に出合い、直ちにイエス様に従う決心をし、その翌日に自分の兄弟ペテロをイエス様の所に連れて来ました。こうして彼はペテロ、ヨハネ共々、十二弟子の1人として選ばれ、イエス様と生活を共にしながら主に仕えました。イエス様がこの世を去られてからのアンデレについては余り詳しくわかりませんが、彼は多くの町々に福音を宣べ伝え、やがてギリシャのパトラスという町に来、ここで迫害にあって殉教したという事です。この殉教に際して彼は主イエスと同じ形の十字架につけられるのは恐れ多いと言って、自ら進んで斜十字架(×形の十字架)につけられ、二万人の群集に説教しながら死んでいったとのことです。このことから×形の十字架をアンデレクロスと言われるようになりました。
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