セントレアの温泉
 |
 |
セントレアとは中部国際空港の愛称。先日、日本に一時帰国した折、この新空港を利用した。大阪に帰るのにこの空港を利用した理由は、第一に開港記念で運賃が格安だったこと。第二にマイレージの会員となっているアメリカンエアラインが就航していること。そして、せっかくだから、噂の温泉のあるくつろぎの空港見物でもといったところだ。
そこまでして、長旅ご苦労様だといわれそうだが、これが結構便利で、空港バスを利用してJR名古屋駅新幹線改札前までの所要時間が1時間ぴったり。実家が京都と大阪をつなぐ私鉄、京阪沿線沿いなので、新幹線と京阪電鉄を利用して空港バスの所要時間を入れても関西国際空港と大して差が無いのだ。新幹線は「のぞみ」でも「ひかり」でもノンストップで京都まではいいのだが、「こだま」を利用すると、自由席も多くがらがらなので、途中二駅停車するが、ゆったりした車内は快適だ。
さて、セントレアの話題に戻るが、4階のスカイタウンはまるで空港にいることを忘れるぐらい立派な商業ゾーンになっている。ここは、ヨーロッパと日本、2つの街並みに分かれており、買い物に、食事に気分を盛り上げてくれる。ヨーロッパの街並みをイメージした「レンガ通り」と日本の古い町並みだ。その、日本の古い町並みの中に、展望風呂「宮の湯」がある。
6月3日(金)がアメリカに戻る日だったので、朝10時ごろ実家を出、空港で時間をつぶそうという事になった。早めに到着していれば何かと安心。大きな荷物は先に宅急便で送っておいた。名古屋駅にはセルフサービスの四国の手打ちうどんの店がある。この店、いつも満員である。回転が速いので、バスの待ち時間に充分食事を済ませられる。何よりも安くておいしいのが一番だ。美味しく、こしのある本場の手打ちうどんは、おすすめだ。
空港バスは制限時速60Kmで空港まで走る。ほとんど遅れることは無いようだ。名古屋市内の都会からだんだん緑の多い郊外へと走り、空港のある愛知県常滑市へと走る。伊勢湾が一望できる関空と同じような海上の空港だ。
ここに日本の空港では初めての展望風呂『宮の湯』がある。ゆったりとした気分でお湯につかりながら離着陸する飛行機を眺めることができる。脱衣所のロッカーは最新式の電子ロッカー。時計のようなバンドにセンサーがついており、それをロッカーにあてるだけで開閉する。銭湯の支度なしでも、受付で必要なものが揃い、気軽に入浴できる。入浴される人のほとんどは空港利用者というよりも、ここに観光に来ている人が多そうだ。入浴後のマッサージサービスも利用でき、また食堂も併設されている。タオルは「宮の湯」のネーム入りの袋に入って良い記念になる。私たちも二つ持ち帰った。もちろん,濡れたままだが。
この「宮の湯」、実は温泉だ。ここに温泉が出るのではなく、近隣の温泉の源泉からお湯を運んでいるのだ。それも月代わりで、いろいろな温泉に入ることが出来る。たいそう手間が掛かるようだが、これだけ盛況だと、空港の顔にもなり、日本人が求める「くつろぎ」を充分演出している。さすが、民間が手がけた発想があちこちで生きており、利用者の気持ちをつかんでいる。
このことを書いたのは、実は今日本で求められている教会像に求める発想が潜んでいるではないか。教会が「くつろぎ」の場となり「癒しの場」となれば、人々が足を運ぶようになるのではなかろうか。そこで、疲れた心に栄養を与えられ、新しい週を始めることの出来る場所。
主イエスは言われた。「人にしてもらいたいことは、自分もそのようにしなさい」と。福音宣教の原点はここにあるように思う。
|