復活祭(イースター)

 「イースターエッグ」のことはアメリカではもちろん皆さんが知っていますが、日本でも最近、多くの人たちがイースターエッグとエッグハントの遊びが知られるようになって来ました。情報社会の影響と、海外に駐在などで滞在した経験を持つ方々が増えたからです。しかし「イースター」そのものが何なのかは、あまり知られていません。

イースターは、イエス・キリストが死んで3日目によみがえられた「復活」を祝う日です。教会が日曜日に、「主の日」と言って礼拝を持つのも、キリストの復活が理由です。クリスチャンにとっては、クリスマスとともに最大の祝日です。キリスト教会では「復活祭・復活節」と呼ばれていますが、近年ではヨコ文字でイースターと言われることが多くなってきました。一般的に、クリスマスと同様、家族が集まるのもこの時期です。墓地では、召された家族を覚えて、色とりどりの花が飾られています。今では、生花よりも造花が多いようでが、再会できる希望が、キリストの復活にはあります。

 クリスマスが12月25日と決まっているのに対して、イースターは年によって違います。春分の日の次の滿月の直後の日曜日と定められています。教会暦の中でも最古のもので、使徒時代にすでに守られていました。イエスが最後の晩餐を持たれたのはユダヤ教の過越祭(春分の次の最初の滿月)であることから、イースターはこの過越祭とかかわりがあります。教会では、その年のイースター前の一週間は「受難週」として、キリストの十字架を偲ぶために以前はつつましい生活を送りましたが、今ではこの時期が春休みと重なっていることもあって多くの人たちがバケーションを楽しんでいるようです。

Raleighの母教会では、この1週間を覚えて、地域のコミュニティーに教会が開放されイースターを覚えるプログラムがありました。最後の1週間のシーンが教会の数箇所にセットされ、テキストに沿ってそこを巡り、最後に主の晩餐を受けるようになっていました。

私たちの教会は、このイースターに野外礼拝を持ちました。今でも世界中の教会で、サンライズ・サービスを持っておられる教会が多いのですが、今年はNC州の天候は曇りか、雨のところが多く、日の出を待ちながらのサービスは出来なかったようです。それでも、雨だと言われたリサーチ・トライアングルのエリアは、曇りで日中は天候が守られ感謝でした。私たちも子供たちのために、エッグハントを計画しました。およそ200個の卵を用意し、それを隠して、子供たちが見つけるゲームです。この「エッグハント」や「エッグロール」(卵転がし)はホワイトハウスでも毎年行われることで有名な子供の遊びです。イースターエッグと呼ばれる、カラフルに染められたゆで卵を探すのがエッグハント(ほとんど今はプラスチックのエッグですが・・・)、またその殻を割らないようにして転がすのがエッグロールです。それから、卵をスプーンにのせ、落とさないように気をつけながら競う「エッグレース」というゲームもあり人気があります。

今年は、チョコレートで有名なベルギーでは、1.9トンのチョコレートのイースターエッグが造られ、一般に公開されていました。

ところで、どうして卵が復活祭に用いられるようになったのでしょうか。実は、卵は死んだような状態にみえますが、やがてその中から生命あるヒヨコが誕生することから、死んで墓からよみがえられたイエス・キリストの復活を象徴しているという意味があります。

もともとは、ヨーロッパでの春の祭りにキリスト教の復活祭が同化され、今のようなイースターへとなっていきました。ですから、うさぎもこの春の祭りにルーツがあります。

ここ、NC州の木はドッグウッド(花見月)ですが、この花もこのイースターのシーズンに開花することと、花(実は花びらではないのですが)の形から、十字架と釘の痕をイメージするものとしてイースターツリーとも呼ばれています。

イースターは、神の御子イエス・キリストが万民の罪を負って十字架上に呪われる者として神の審きを受けられたことによって、贖いを成就しました。そして父なる神は大能の力と永遠の命によって御子をよみがえらせました。これによって神は死の力を破り、人の罪をことごとく赦し、公義を全宇宙に示されたのです。キリストの復活は預言されたことであり、歴史的事実でした。

復活なんて信じられない。そうです。弟子たちでさえ、信じていなかったのです。しかし、この復活によって教会が誕生したのです。教会の誕生、クリスチャンの存在がキリストが生きておられる事の証明です。

教会の中で何世紀にも渡って守られ続けている主の晩餐(聖餐)。それは、キリストが生きておられ、再び来られることの約束でもあるのです。

一つの詩を紹介しましょう。

「過越しの食卓」

過ぎ越しのテーブルには

悲しみの涙を象徴する塩水のカップ

痛みの経験を象徴する、わさび、ちこり

レタス、パセリ、ハッカなど、苦味ある葉

救いの約束を象徴する四つのカップが置かれ

祈りがささげられ

メシアの到来が待ち望まれる

 

イエスよ

あなたはわたしの心の中の

「わたしの過ぎ越しのテーブル」に

共に席についてくださいました

わたしの悲しみの涙のカップを

あなたは飲み干される

わたしの痛みの苦い葉を

あなたが食べて下さる

救いの約束である四つのカップを取り

祝福して あなたは言われる

「これこそ わたしが あなたのために 十字架で ながした 契約の血」

ひとつめのカップは あなたのかしらより

ふたつめのカップは あなたのみぎてより

みっつめのカップは あなたのひだりてより

よっつめのカップは あなたのあしより

キリストの過ぎ越しの最後の晩餐、十字架の苦しみ、そして勝利の復活。このイースターはあなたの為にあるのです。